てんぴかソングブック

ポップカルチャーのレビュー中心です。やっと50記事超えたので、次は100記事まで。

リアム・ギャラガーの新作レビュー 『Why Me ? Why Not.』唯一無二の声とアメリカのソングライターチームの融合が導いた新境地のセカンド

前作『As You Were』から『Why Me? Why Not.』までのおさらい 前作『As You Were』が2017年に発売されてから2年、早くも2019年の今年9月20日にニューアルバムの『Why Me ? Why Not.』が発表された。 元メンバーと組んだバンドBeady Eyeの失敗 リアムのオアシ…

脳が疲れた人にオススメの似た者同士の対話劇 二人のデヴィッド 【映画】『人生はローリングストーン』

『人生はローリングストーン』(原題:The End of the Tour)は2015年に公開されたアメリカ映画です。 監督はジェームズ・ポンソルト(『いま、輝くときに』(2013)を観たことがあるくらいです)、主演は作家のデヴィド・フォスター・ウォレス役にジェイソン・シ…

早速観ました!つまらないのか!?ひどい借り物だらけの新世紀駄作映画の誕生 『アド・アストラ』の感想

『アド・アストラ』の意味って? 本日から封切りの映画『アド・アストラ』を近くのシネコンへ早速観に行ってきました。タイトルの意味はわかっていませんでしたが、映画館でトレイラーを観た時に面白そうなので、鑑賞しに行きました。 映画は原題『Ad Astra…

うめられない空白と沈黙の映画『Somewhere』ソフィア・コッポラ監督作品

『Somewhere』は2010年にソフィア・コッポラ監督脚本で公開された映画だ。そして、この作品はヴェネチア国際映画祭の最高賞にあたる金獅子賞を獲得している。 知っている人には彼女が『地獄の黙示録』や『ゴッドファーザー』で有名な監督フランシス・フォー…

SFの括りではもったいなさすぎる!もっと多くの人に読まれるべき小説『神狩り』(1974) 山田正紀

『神狩り』は1974年に山田正紀によって書かれたデビュー作で、日本のSF小説の古典と言われる作品らしいです。 らしいと書いたのは、そもそも山田正紀さんのことを全く知らなかったのと、日本の SF小説と言われるものを全く読んだことがなかったからです。海…

村上春樹のよく言う「何か」はあったのか ?映画『風の歌を聴け』(1981)を観て観ました

毎年毎年、なぜかノーベル賞ノーベル賞とメディアとハルキストと呼ばれる人たちと共に名前が連呼される作家、村上春樹氏のデビュー小説の実写映画『風の歌を聴け』(1981年公開)を観て観ました。 映画の主人公の「僕」は役者の小林薫、親友の「鼠」役はポップ…

秋に観るのがぴったりな焼き芋映画『インクレディブル・ハルク』(2008)

公開当時に観てまあまあ面白かったなあと印象は残っていたが、内容について全く覚えていなかった映画『インクレディブル・ハルク』(2008)をあらためて観た感想を書いてみたいと思います。 映画は『トランスポーター』1、2を監督したフランス人監督のルイ・…

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』タランティーノ最新作 中年の危機に絡み合う複数のあらすじの感想

金曜の夜に暇だったので、クエンティン・タンランティーノ監督脚本の最新作『ワンスアポンアタイムインハリウウッド』(原題:Once Upon A Time In Hollywood)を家の近所のシネコンで観てきました。 内容はレオナルド・ディカプリオ扮する西部劇のTV俳優(おそ…

ベルセルクの三浦建太郎 最新作 漫画『ドゥルアンキ』ヤングアニマルZERO【2019年9月9日】を読んだ

今現在の漫画界において唯一と言っていいでしょうが、一切の制約のない世界最高峰のダークファンタジー漫画『ベルセルク』の作者三浦建太郎先生が新連載『ドゥルアンキ』を始めました。 白泉社が新たに立ち上げた雑誌『ヤングアニマル ZERO』の創刊号の目玉…

この世にあるのは全て自分の幻想だけ 映画『パラノイドパーク』(2007)ガス・ヴァン・サント監督作品

映画『パラノイドパーク』は2007年にガス・ヴァン・サント監督・脚本(『グッド・ウィル・ハンティング』『エレファント』)によって公開されたアメリカ・フランス映画です。カメラマンはウォン・カーウァイ監督作品でお馴染みのクリストファー・ドイルと中国…

グランジのおすすめロック名盤 Soundgarden(サウンドガーデン)『Superunknown』(1994)

シアトルの音楽シーンで名実ともにナンバーワンだったロックバンド、サウンドガーデンが1994年に発表した4thアルバムが『Superunkown』です。 このアルバムは1991年のニルヴァーナの大ブレイクから始まったグランジブームが陰りを見せる中発表され、初の全米…

本当におもしろい漫画のおすすめ『就職難!!ゾンビ取りガール』福満しげゆき

『就職難!!ゾンビ取りガール』は『僕の小規模な生活』や『妻に恋する66の方法』などのエッセイ漫画の大家である福満しげゆき先生が『生活』の次に描いた本格ストーリーゾンビ漫画です。 内容は「無害なゾンビが街を徘徊する日本。零細ゾンビ回収会社に勤め…

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