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久方ぶりに『No New York』(1978)を聴いて感じた変化

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 昔に購入して以来全く聴いていなかった伝説的なコンピ『No New York』を急に気になったので引っ張り出して聴いてみました。1978年にブライアン・イーノがニューヨークのパンク/アバンギャルドシーンの4組のバンドをオムニバスでまとめてプロデュースする形で発表されたアルバムです。聴いた当時はメロディが希薄で無調感が強く、リズムもめちゃくちゃなような気がして聴いてられませんでした。つまり、いかにも素人のめちゃくちゃなただの雑音のような音にしか聴こえなかったからです。

 

 今日あらためて聴いてみたら、当時聴いた時と違ってそれほどアバンギャルドな音楽という感じもしなくて、逆に小さくまとまっているような気がして拍子抜けしてしまいました。意外と聴きやすいです。音楽全体も張り詰めた緊張感を出そうとしてるんでしょうけど、聴いてて没入させられて疲れるような緊張感は感じられませんでした。普通に聴けます。ポップなアバンギャルドミュージックに近い音楽といった感じがします。メロディも無調感は希薄ですし、リズムもしっかりしてました。

No New York

No New York

  • 作者: No New York
  • 発売日: 2003/04/07
  • メディア: CD
 

  これなら音楽で緊張感を味わいたくなったら、武満徹と小澤征爾のアルバムで「November Steps」を聴いたり、Miles Davis の『In A Silent Way』や『Get Up With It』を聴いた方がいいかもしれないです。また、無調感だったらAlvert Ayler の『My Name Is Albert Ayler』やEric Dolphy の音楽を聴いた方が良さそうです。現代だったらJohnny Greenwoodの映画のサントラ聴く方が緊張感はすごいです。『No New York』じゃ変な話音楽聴いても疲れません。ポップミュージックとして考えたら奇妙なんでしょうけど、普通にさらっと聴けちゃいました。

 

 70年代当時にこれが出た時はロックしか聴いてない人たちにはアバンギャルドで革新的な音楽のような気がしたんでしょうけど、先程あげたJazzや現代音楽ではもうこの音楽の10年以上前の時点でもっと進んでいたし、もっと聴ける音楽で且つアバンギャルドな音楽なんですよね。録音から50年近く経っているのに今聴いても疲れます。自分も『No New York』を聴いた当時はまだJazzや現代音楽なんて聴いたこともなかったので、これでも疲れたんですけど。今では聴きやすいと思うんですから、成長なのか刺激慣れなのか。なんだか不思議です。

 

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