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『ザ・ファブル』レイトショーで観に行ったら溜め息が止まらなかった

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 先日近くのシネコンで久しぶりに映画でも見ようとレイトショーで岡田准一主演の映画の『ザ・ファブル』(2019)を観に行った。

 なんの予備知識もなく今見れるのはこれかと鑑賞決定。レイトショーなのでやっぱりガラガラの客席、5人いればいい方か、始まるまでが異常に長い悪徳不動産屋のCMが延々20分近く続いて、うんざりし尽くした状態から映画が開始。

 矢口史靖監督の『サバイバルファミリー』冒頭のビル群のシーンとそっくりなカットから始まり、何か面白そうだと食いつき気味で始まる。次に今時やらないし、昔もやってないようなヤクザの組長の会合、「まあいい、映画だからそれは置いておこう。実際やってるかもしれないし」と少しため息。おまけにバーのシーンも始まり、ずんぐりむっくりした丸顔田舎女とオリラジ藤森のダサすぎるテキーラの飲み合い、はあ、、、。

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 そして、会合中にずんぐりむっくりした目出し帽をかぶった男が銃で襲撃し始める。ドンパチアクション、なぜかドラゴンボール?のスカウターのようなデータが組長たちにチーチーと表示され、拳銃の弾の軌道も線で表示。これもなんか観たことある気がするが、、、。映画は音と動きとカメラでしっかり魅せれるとは思うのですが、ここまで説明しないと凄腕だと伝わらないと思っているのかと、またため息。でも、しょうがないのかスタイルの悪い目出し帽の人じゃ、映画のでかいスクリーンじゃあらが隠せないし、欠点が露わになるもんなと、また溜め息。

 逃げちゃダメだと頑張って鑑賞を続ける。ああ、このドンパチシーンは漫画だと閃いた。漫画の『いぬやしき』の主人公たちの攻撃だ。ドンパチの見せ方も、ヤクザの会合でおじいちゃんが攻撃するところがまんま『いぬやしき』だわ。パクるのが悪いとは思ってはいないが、映画が映画に影響を受けて作ると陳腐になるし、漫画も漫画で映画にすごく近いのでそれをまんまやると陳腐さがより増すので気をつけてほしい。

 なんだか、ここまで説明しないとわからない人が多いのか、それともそうだと思われているからこの表現過多なのかと、、、。馬鹿にされているやら悲しいやらで、また溜め息。逃げちゃダメだ。

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 ずんぐりむっくり目出し帽が仕事を終えて、迎えの車に乗り込むと先ほどのずんぐりむっくり丸顔田舎女がイケてる女風に喋り掛ける。はあ、ダサい。制作者側もきつくなって来たのか。ついにお顔登場、ああ、岡田准一かとずんぐりむっくりに納得。だから目出し帽なのに全身あまり映さなかったのかと納得。背が低くてもバランス良ければ、ずんぐりむっくりには映らないよなとだから車に座らせたのかと納得。

 わざわざ、大きいスクリーンでこれは正直きつい。こういうどこにでもいる日本人の縮尺のところだけは現実に即しているのかと逆に皮肉かと感心。

 車中のモニターをつける。宮川大輔演じるコメディアン「ジャッカル富岡」の滑りスカし笑いで主人公のずんぐりむっくりは大笑し、誘い笑いでなんとか間を持たした。ああ、はあ、キツいと溜め息。

 そして、ここからが本題だ。主人公たちは佐藤浩市扮するリーダーから一年間の休養を命じられる。普通の人の生活を大阪でしろと、一人でも殺したらお前を殺すと忠告される。それにしても、このシーンも面白みがないし、やたら佐藤浩市の毛量が凄まじくて額がゲキせまなのが気になって仕方がなかった。アップはやめましょう、いや逆に敢えて額だけをアップにしていたらこの映画に感動したかもしれない。でも、そんな裏笑いはない。ああ、キツイ。

 ここから最後まで浮ついた俳優たちの演技がひたすら続く、内容は破綻してはいないが借り物だらけの映画というのがこの映画の一番キツイところだろう。監督の作家性が全く伝わってこなかった。監督にキャスティング権がなくてめちゃくちゃになった忖度満載の芸能事務所映画だったのか。採算性を取ろうと映画というデカいスクリーンに見合わないアイドルたちを出さざる終えなくてこうなってしまったのか。それとも監督の手腕がないのか。その真意さえもわからない映画だった。

 クライマックスに長いギターソロの入った音楽が流れるがその音楽が結構カッコよかったのと、エンディングテーマがLady Gagaの「Born This Way」初めてまともに聴いたが、曲が結構よかったことで収穫にはなったと思う。

 はあ、『ザ・ファブル』って漫画だったのか。Lady Gagaのおかげでエンドロールが観れたのでわかったけど、知らなかったが漫画が原作だったのか。わざわざ映画化してるんだから漫画自体はこんなにキツくはなさそうだ。原作者も落胆してそうだ。まじキツかった。

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