2016年ごろに白泉社の社長になったジャンプの伝説の編集長Dr.マシリトこと鳥島和彦と三浦建太郎の対談からおよそ3年の月日が流れた。
確かヤングアニマル誌上でしていたあの対談で、雑誌が毎月第2・第4金曜に発売されているので、その1ヶ月ごとで2週分は必ず書かせて掲載するような約束をしていたはずです。その後約半年ぐらいは続けた後、急に次回の掲載は来年になりますみたいな文面が載り、それ以降また不定期連載へと戻ってしまった漫画ベルセルク。
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そこから三年が経ち、何回か休載状態を挟みながら連載を続け、今回の久しぶりのヤングアニマル掲載となったわけです。そしてまた、4ヶ月ぶりに載ったベルセルクは一年の中で3、4回掲載されればいい状態が10年以上続いているので、いつも読む度に前話の状態が頭の中でぼんやりとしてしまう状況を作り出します。
なので、まず前話の内容をうる覚えの状態で思い出してみましょう。確かグリフィスの首都ファルコニアでの内政の状態をやたら文字数多めに説明して、三浦先生が政治のことを勉強したばかりの学生のように、覚えたての知識をとにかく披露したい状態だということがうかがえた内容でした。
そして、最後はグリフィスが闇夜をゾッドに乗って飛び去って終わる。結局次回はいつなのか予告もない状態でまた【ベルセルク つづく】がページの下に、、、。
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そして、肝心のおよそ4ヶ月ぶりに掲載された【第359話 障壁】とは、前話の飛び去る最後が内容も連載とばすことの暗喩だったのか、それとも連載から逃げ去ったことへの暗喩だったのか。
その復習しろよと言っているかのように、いきなりキャスカの「ちょっきん、ちょっきん」髪切りシーンから始まります。これも内容を前回からとばしたことと無意識に繋がっているような、、、。連載を切る「ちょっきん」ではなく、漫画の連載をしっかり「貯金」してもらいたいと思うのは私だけではないでしょう。
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そしてまた、妖精島でキャスカの記憶が戻りまたフラッシュバックするシーンがおよそ1年半前になり、その間に話がグリフィスのファルコニア編に飛んでしまっているので、いきなり髪を切るシーンから始まっても困惑してしまいます。
まあ、話がフラッシュバックするシーンからでも今回の髪切りシーンからでも、話が飛んだ感は如実なので、作者も読者もどっちでもいいような気がしてくるのが悪夢であり不思議ですけれど。
しかしながら、絵のクオリティが高くてそれだけで面白いのはもちろんでしたが、それとは対照的な話の展開が一年半ぶりなのに内容はざっくりしすぎていて全然進みません。
まとめると簡潔明瞭に端的に言えます。「キャスカが剣士に戻る、みんなに礼を言う、ガッツに会う、フラッシュバックする、ガッツストーカー髑髏の騎士が見ているところで終わる」以上。
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なんじゃこりゃ、またここから半年飛んでしまうのか。
最後のコマで「引き戻される悪夢 縮まらぬ二人の距離 そこに現れたあの騎士、、、目的は一体!?」って、こんなに掲載間隔を空けた挙句にこんな繋ぎだけの話って、それで下にいつもの【ベルセルク つづく】です。言い換えれば、「引き戻される内容 進まない話の内容 そこに現れた新連載 目的は引き伸ばし」に思えてしまう物悲しさ。
次回がはっきりあるならこういう繋ぎの話もありだと思いますけど、せめて2話分ぐらい書いてからこの話を載せましょうよ。
また、ベルセルク不義理があるのに、新しく新増刊ヤングアニマルZEROで三浦先生原作の漫画が始まるようです。三浦さんも巻末の作者コメントで「仕事が増えた!アシスタント募集!」だそうです。「できないのに仕事増やさないで〜」ってザ・パンチのようなツッコミをしたくなるのは私だけではないのは間違いないです。