てんぴかソングブック

ポップカルチャーのレビュー中心にとりあえず50記事目指してみます

ベルセルクの三浦建太郎 最新作 漫画『ドゥルアンキ』ヤングアニマルZERO【2019年9月9日】を読んだ

この記事をシェアする

【電子版】ヤングアニマルZERO10/1増刊号(2019年)

 今現在の漫画界において唯一と言っていいでしょうが、一切の制約のない世界最高峰のダークファンタジー漫画『ベルセルク』の作者三浦建太郎先生が新連載『ドゥルアンキ』を始めました。

 白泉社が新たに立ち上げた雑誌『ヤングアニマル ZERO』の創刊号の目玉連載で、三浦建太郎先生原作&プロデュース、先生のアシスタント集団のスタジオ我画が作画担当となっています。

 何故また別冊増刊『ヤングアニマルZERO』を買ってしまったのか!?(ちなみに前は『ヤングアニマル嵐』(廃刊)も買ってました)

 ベルセルクが読みたいのになかなか読めない代替行為からなのか、前号のヤングアニマルで新連載と銘打っていたので、首を長くといいますか、三浦先生のファン心理といいますか、惚れた弱みといいますか、チケットあるのになかなか売らずに飢餓感を持たされた結果抽選当たりました、希望日以外も買ってしまって後で困った、ダフ屋に売ろうかな、いや違法だからできない、どうしよう、まあいいかと3日連続で観に行って、知り合いに毎回同じ口パク聴いて何がいいのと聞かれて、お金カツカツになって悲しいのにMCが違うと言って強がってしまう某なんとかファン的心理が働いて、今回本屋さんで買って読みましたので、この漫画に大きな期待はしていませんでした。

 何故あまり期待していなかったのか!?

 その理由はよく超人気漫画が一旦連載を終了して、原作者と作画担当者が別々だった場合に、また連載を再開する際に作画が別だった時のガッカリ感ってありますよね。おまけに、その新しい作画が下手というか、前回の絵のイメージを完全に破壊してしまって、これ誰読むの漫画になって、知らないで読んだ人は金返せですよって、それで早期打ち切りになった漫画って結構ありますよね。例は差し障りがあるのでいいませんけど、、、。

スポンサーリンク
 

 肝心の新作漫画『ドゥルアンキ』の内容とは

 今回は一挙二話分の掲載で、全64ページの特大ボリュームです。おまけにベルセルクの両面クリアファイル付きです。本誌ヤングアニマルによくグラビアの女の子のファイルが付いてくるのと違って、これは嬉しいです(あっちの方はいつもゴミ箱へGOです)。

 そして、もちろんですが巻頭カラーから見開きページがドンです。あれ、あれん!?、!?これはやってるなと、やられたなと。胎児の絵から、子宮を型どったあまの岩戸に集まるギリシャ神話的神々の絵が、、、。息を飲むクオリティの絵がそこに現出しました。

 言い換えれば、三浦先生がやっているなと、三浦先生がやられたなということです。あくまで、原作&プロデュースとなっていますが完全に描いてます。

    つまり、前にあったベルセルクの連載を中断してまで描きたいと描いた三浦建太郎流の進撃のプロレスの巨人漫画『ギガントマニア』の時のように大ぴらには描きたいと言えないし、描きますとも言えない状態なので、こういう形になっているということです(ベルセルクの連載があの時のように定期的に描かれていない状態なので)。

 ですので、肝心の画のクオリティはいい意味で大きく期待を裏切っています。正に三浦ワールド全開の漫画です。画力が神クラスで素晴らしく、それだけで飯うま状態です。

スポンサーリンク
 

 そして、【第一話 ニシル山のウスムガル】の内容はというと、、、

 先ほども説明しましたが、あまの岩戸に集まるギリシャ的神々によって創られた性別不明の赤子が、おそらくアキレスにあたる神によって、方舟に乗って洪水から生き残ったと思われる老夫婦の元に送り届けられるところから物語が始まります。洪水を逃れた老夫婦のいる山頂ですくすくと育った子供ウスムガル(龍の意味)が主人公で、常にパン(おそらく牧羊神)少年と行動を共にしています。そして、三浦先生の好きなヨーロッパの世界観から物語を展開しています。

    つまり、文明の利器の波が押し寄せる前の世界観と言いますか、わかりやすい例で言えば、シェークスピアの『夏の夜の夢』のような半神、妖精、人間が入り乱れる世界と言えばいいでしょうか。また、ベルセルクを読んでいる人に考えて頂くとわかると思うのですが、クシャーンの大帝ガニシュカが世界樹となって反転した世界に重なった幽世の世界を中心に描いた漫画と言えばもっとわかりやすいでしょうか。第一話はそう言った世界の中で無邪気に育ちながらも、新しい価値=文明をもたらすもの?として解き放たれたように描かれて第二話へ展開していきます。

 本編の始まり【第二話 出会いの森】へ展開した内容とは、、、

 イノシシ狩をしている山の麓の村に住んでいる少年達にニルス山から降りてきた主人公ウスムガルは出会い、少年たちを助けます。老夫婦以外で出会う初めての人間です。そこで、無邪気に子供たちとの触れ合いが始まります。そして、少年たちに自分の作った新しい武器を作ってあげることを約束し、無償で与えるも少年たちと共に森の中でピンチを向かえて逃げようとするところで第二話は終わります。

ヤングアニマルZERO 2019年 10/1 号 [雑誌]: ヤングアニマル 増刊

ヤングアニマルZERO 2019年 10/1 号 [雑誌]: ヤングアニマル 増刊

  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2019/09/09
  • メディア: 雑誌
 

 今作『ドゥルアンキ』を読んだ感想は

 やはり、通して読んでみると三浦先生が原作と言いながら、かなり描き込んでいる感が強いので、ベルセルクが好きな読者が読んでも全く違和感はないはずです。もしかしたら、先生の原作として截るネームのレベルがネームを超えていてかなり描き込んでいるのかもしれません。当たり前ですが、スタジオ我画の方々の役割分担も見事なんだと思います。絵のクオリティは本当に素晴らしいです。内容もベルセルクの世界とかなり重なっているので、正にパラレルワールドと考えると腑に落ちるはずです。

 今回のこの漫画は全く期待を裏切ることのない素晴らしい内容の漫画だったので、次号の掲載が楽しみです。新しい価値=文明をもたらすものとして、無邪気な主人公が世界を混乱と争いの世界へ導く元凶となるのか、何か別の神がいてそれと争うRPG的世界観へと物語は進むのか、これからが楽しみです。

   でも、ベルセルクと違ってこの漫画には何かしらの制約を設けて欲しいです。その方が描きやすいはずですから、自由は辛いよです。これでまたヤングアニマルの出す雑誌を買うことになるのか。

 ちなみに、三浦先生アシスタント募集中みたいです。スピードよりも画力重視で募集年齢は18~45歳前後で日給1万円だそうです。もし画が描けたら応募したいです。あ〜、話だけだったら気が合いそうなんだよなあ。話し相手兼軽いパシリ募集中だったら応募したいです。

 

スポンサーリンク