暇だったのとジョン・キューザック主演 に惹かれてなんの予備知識もなく見た映画 『クロノス・コントロール』がある意味面白い!!
物語の主軸は、戦争をなくすために開発し起動させたAIクロノスによって起動した瞬間から人類はガン、疫病と認識され、人類へ向けてミサイル攻撃が始まり、速攻で壊滅します。
そこから急に97年後に飛び、オーロラという人類の桃源郷を目指している最後の一人である少女とクロノスの作ったアンドロイドの少年を合流させ、オーロラの場所を最後の人類とクロノスどちらが先に見つけるかが勝負の近未来SF映画になっています。
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この映画を観る前の心構えとは
そして見どころが満載なんですが、見ていくと段々と疑問のツッコミがよぎっていきます。そこは我慢してください。
こらえ続けることがこの映画のいいところなんですから!!
加えて、最高な点はツッコミどころがあまりにも多すぎること!!
普通人類は攻撃しないというプログラムを入れるだろ?なんで97年後?世界の80億人を殺して最後の一人まではわかっているのにオーロラの場所がこのAIには何故かわからない?そして、少女が何故最後の一人で生き残ってるのか?説明は一切ない!!
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この映画の疑問点とは
●自分が作った少年アンドロイドは純粋だから信用されやすいから選んだと理由をクロノスを具現化したジョン・キューザックが謎のおじさんAIへ説明します。
そもそも自分で作ってるのに選ぶって!?
●世界中に監視カメラがあってクロノスが全てを見ているのに何故かわからない?
敵の脅威がないのに何故か大型ロボットが地球を巡回?
●全く何も食べない飲まない少年を少女は何故か人間として信用する?
●物語の核心であるオーロラは何故か神秘的だとAIが認めて意味不明の絶対化!!
●そこへGPS付きのスマホを持って少女は進んでいきますが、何故かクロノスはそのスマホを傍受できないようです!?
●そのスマホで示したオーロラの場所を思いっきりアンドロイドに見せています。監視カメラで他の細かい場所はズームできるのに、何故かスマホの画面はズームしません!?んっ!? ズームしろよ!!
●人類最後の拠点ネクサスで育ったと回想し始めます。どう見ても目立つ完全に丸裸の施設です。何故クロノスは攻撃していない!?どんだけクロノスぼんくらなんだよ!!
●また少女が語るのですが、他の人たちはオーロラへと脱出したあとスマホのGPSで位置確認で生存確認できてると、、、。他の連絡手段があるだろ!!クロノスGPSを傍受しろよ!!頼むから、お願い!!
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物語としての整合性は完全に放棄する方向へ
ジョンキューザックに対話相手のAIおじさんが問いかけます。「どうするどうなる」キューザックは言います「 見ろ 」と!!
そして、「何もするな」と言います!!まるで映画を見ている人にも何も考えずに「見ろ」と「ツッコむな」と語りかけてくるようです。
そこからさらに物語は進み、最後の一人と言っていたのに森を進むと人の集団がいます。もちろん襲われます。そして、少女が襲われた時に少年がパワーアップしますが、キューザックが言います
「進化した」と!!はぁ、クロノスさんナニ言ってんだよ!!
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主人公であるはずの少女も破綻した世界観に七曲りに寄り添っていきます
また、少女も都合よく物語に合わせます。アンドロイドに対して会っている間中何も食べていないことと、一緒に寝ていた時には気づかなかったが襲われた後に抱きついた時に冷たいから人間じゃないと気がついたと!!そして、どこかへ少女は去ります!!
前に気づけよ!!そんでもってどこに行くの!!
瞬間移動と舞空術ばりのスピードで移動する物語
少女が去った後、何故か意識を失った描写もなくいきなりキューザックと対話しているおじさんAIがいる場所へ物語は移動します。そして、機械の上に少年は寝かされた状態で待機してます。
しかし、何故少年が倒れた場所の近くにそんな都合のいい居場所が!?またどうやって修理できる施設へ運ばれたのか!?
「舞空術と瞬間移動だな!!おらわかったぞ!!押忍、おら孫悟空!」
ってそんなわけあるかー!!!
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観ていて理解したAIたちの役割とは
すいません、取り乱しました。話に戻りましょう。
おじさんは出るがクロノスことジョン・キューザックはまだ現れません。
お前はどこというツッコミはやめてください!!
「見ろ」です!!
そして、自分に都合よく作ったアンドロイドなのに「誰のものでもない」「自由になれ」と深層心理に働きかけます。
「くだらない」とおじさんが突っ込みます。
それ言っちゃおしまいよ!!ねぇ、あんた!!
ここで気づきました、、、!?
もしかして、、、???
おじさんは観客のツッコミを代弁しているのかと!!
キューザックは監督を代弁しているのではと!!
謎は解けたよ!じっちゃんの名にかけて!!
金田一少年って、探偵みたいなこと言わせるな!!
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クロノスたちのノリツッコミがクライマックスにかけて畳み掛けてきます
そして、おじさんが少年の記憶を消して、急に施設に侵入してきた少女(どうやってこの場所を見つけたのか)をクロノスの傀儡になった少年が殴ります。
だが、すぐ少女のキスで元に戻ります。
おじさん「信じられない」の一言。
ヒルマン監督かよ!!
見てるこっちもそうだよ!!
速すぎて首グーンとなるわ!!
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もはや物語というよりも分裂した一人漫才を延々観せられたような気分へ
首が痛くなってきましたが、痛みにこらえて話に戻りましょう。
主人公たちは逃げます。施設側に捉える装置はなく警備ロボ一体だけが捕まえにきます。最弱なので叩いたら壊れます。速攻で逃亡に成功。急に主人公たちの頭上にオーロラが瞬きます。「綺麗だ」からの、また出ました。
「見ろ」です!!
ハイハイわかりましたよ!見ますよ!
もう癖がわかりました「見ろ」はとにかく矛盾も飲み込みながら進むという意思表示だということが!!
怒涛の結末というよりも呆れて笑えてくるエンディングへ
ここからの最後の20分はクライマックスのおじさんとキューザックの対話がすごいので、観客と監督だという視点を忘れずに我慢して見てください。
すごいセリフのオンパレードですから!!
結末は「見ろ」です!!!
ちなみに、クロノスの役のジョン・キューザックは、ほとんどセリフがなくひたすら画面を見つめ全身を止めた状態で首から上を動かす高等技術を使用し続ける名演を見せます。そこもツッコミどころ満載映画です。